帝王切開の傷口を綺麗に治す!退院後のテープの扱い方&3つのコツ

帝王切開の術後、ママは後陣痛や傷の痛みと闘いながらも休む暇なく問答無用で育児が開始されます。

傷の痛みはあるものの24時間、赤ちゃん優先のため自身のことを気にする余裕もあまりなく、赤ちゃんのお世話で手一杯。

でも退院後にシャワーを浴びる時、おなかに力が入った時など、ふとしたタイミングで傷のことが気になることはありませんか?

ある程度、赤ちゃんとの生活のリズムが出来上がってくると、自分へのケアについて気にできる余裕は出てきます。

今回は帝王切開の傷口はいつからケアするのがベストか?またテープの扱い方などを中心に、傷口に関する疑問を解消していきたいと思います。

読み進めていただくと分かりますが、ちょっとした意識と対処法で傷跡をなるべく綺麗な状態にすることができるでしょう。

注!当ページを読む前に
こちらで掲載している情報は、筆者の体験談を元にした内容です。もし帝王切開後に「かゆみがある」「傷口がひどくなった」などの方は、当記事を参考にする前にまずはかかりつけの医師か皮膚の専門医にご相談ください。
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1.傷口を綺麗に治すには?テープで保護がポイント

筆者の場合、傷口に直接触れたり、こすれたりしない状態を保つことで綺麗に治りました。

私は産後3ヶ月が経った頃、傷がケロイド状(傷跡が残って盛り上がった状態)に大きくなってしまい皮膚科を受診しました。

その時に診ていただいた先生は、「傷ができてから3ヶ月までは成長する(大きくなる)」とおっしゃっていました。

傷口がしっかりとくっついてその後、傷が盛り上がってきますが、3ヶ月までが最も傷の盛り上がりが成長するのだそうです。

この3ヶ月の間に「いかに傷が衣類とこすれないようにするか」が綺麗に治すポイントであることも教わりました。

残念ながら手術による傷は残ってしまいますが、より綺麗に治すことはできると思います。

そのために帝王切開後のママたちを助けてくれるのが「サージカルテープ」です。

このテープを一度貼ってしまえば入浴の度に張り替える必要もなく、こすれも防止してくれる優れものです!

しっかりとこすれを防止するよう心掛けるだけで、傷は本当にきれいになりますよ。

ではこのテープ、術後に張ってもらいますが、自分ではどう扱えば良いのでしょうか?

2.簡単!退院後のテープの扱い方

術後に貼ってもらったテープはシャワーなど日常生活で取れてしまいますよね。

取れそうなものや取れたものを無理してくっつける必要はもちろんありません。

ただ、テープが取れると傷がむき出しになります。

その場合は新たなテープを貼るか、腹帯などで傷口が擦れないようにしっかりとガードしましょう。

傷が擦れると痛いのはもちろん、ケロイドが大きくなってしまいます。

その防止のためにも、手軽なテープの使用がおすすめです。

半年くらいはテープでガードすると良いと言われますが、皮膚科の先生のお話をうかがっていますと赤みのピークである3ヶ月位までテープで保護している方が多いようです。

毎日付け替えると傷への負担となりますので、取れてしまったり、ある程度気になったら張り替えればOKです。

肌が弱い方やアレルギーのある方は、腹帯などで代用していただいてもOKです。

余談ですが、産後の骨盤ベルトやガードルは締め付けるので、1ヶ月過ぎてから使用するのがおすすめです。

骨盤ベルトは一見、傷をガードできるように思えたのですが、立ったり座ったりの動作で傷と擦れて筆者はケロイドを大きくしてしまった経験があります(´;ω;`)

3.傷へのケアはいつから?どう対処すべき?

お世話になった産科の先生には、傷へのケアの開始は、産後1ヶ月を過ぎてから行うのがよいとアドバイスをいただきました。

どの病院でも、産後1ヶ月はできるだけ安静にするよう、退院時に指示されるかと思います。

この時期はまだまだ傷はくっついたばかりで、無理にいじってしまうと細菌が入ってしまう可能性もあるようです。

まだまだ傷は痛みますし、成長途中の傷は何をしても盛り上がってきます。

ポイントはいかに大きくしないかですから、最初は傷があまりこすれないようにすることだけ気を付けて過ごしてましょう。

育児だけでも大変ですからね!

1ヶ月が過ぎたら徐々に保湿とテープの張り替えが意識できると良いでしょう。

傷は乾燥すると治りにくいという厄介な性質があるので、気づいたときに、できれば妊娠中に使っていたクリームを塗ることで、傷の治り方はまた違ってきます。

3ヶ月過ぎには傷が立派なピンクのミミズ腫れのようになっているので、引き続き傷がこすれないように注意します。

そしてこの頃にはテープでの保護より、保湿をメインに心掛けましょう。

そうすることで傷も治りやすくなりますし、ケロイドにも注意できます。

1年経つ頃には白く細い線のようになると思いますので、頑張ってケアしていきましょうね。

4.傷口を綺麗に治す3つのコツ

ここで傷口を綺麗に治すためのコツ&ちょっとした心がけをご紹介します。

早速コツについてですが、次の3つのだけです。

  • 下の方の傷ほど意識してしっかり保護する
  • 細かく分けて切り、傷の線に寄り添うように貼る
  • 太めのものを選ぶ

上の方の傷には意識がよくいくのですが、下の方は下着で隠れてしまうため、意外と放置してしまいがち。

そのため「上は綺麗なのに下だけケロイドが残ってしまった…」なんてこともあるのです(筆者がまさにそうなんです(゜Д゜)

次に少し面倒ではありますが、術後に貼ってもらったテープをお手本に、細かく一センチくらいの太さに切ったテープを傷に沿って貼っていきましょう。

傷に対して一本の長いテープを貼るのはNGです。

剥がれにくくなりますし、傷がテープに引っ張られません。

最後にテープを自身で用意する際は細身のものではなく、ある程度太めのものを選びましょう。

太い分にはカットすればいいですからね!

5.おすすめのテープと薬について

ちなみに筆者が使用したテープはこちらです。

  • 3M マイクロポア 肌色 スキントーン(全長9.1m×幅1.25cm)(1ロール)

とても使いやすく、剥がれてしまったり肌荒れしたりといったトラブルもなく重宝しました。

低価格なのも嬉しい点です!

あと薬についてですが、薬はトラブルが起きた際に使用します。

産後3ヶ月以上経過しても強く痛む、ケロイドが酷くなってきた、などのトラブルを感じたらすぐに皮膚科を受診しましょう。

ケロイドが酷い場合はステロイドで広がりを抑えることが出来ます。

自身で再びテープで保護して良くなることもありますが、薬による早期のケアであれば、傷が余計に悪化してしまう可能性も防げます。

傷が悪化すると治りが遅くなってしまいますので、傷のイエローサインを見逃さないことも綺麗に治すコツですね。

あとがき

帝王切開の傷へのケアは意外とシンプルです。

  • テープなどでこすれないように注意すること
  • 良くなってきたら保湿をすること

この2つのケアで綺麗に治すことは十分可能です。

「もう産後、大分経ってしまった…」というママさんも、今から傷のガードや保湿を心がければ、まだ間に合うかと思いますよ(*^▽^*)

育児をしながら自分のケアをするのは大変ですが、できる範囲で頑張ってみてください!

ここでご紹介した方法で少しでもお役に立てれば幸いです。