「なんだか落ち着かない…」出産予定日に近づくにつれて、少しだけ不安になりますよね。
ところで、出産前の予兆=サインには、どのようなものがあるのでしょうか?
ここでは次のポイントを中心に解説していきます。
ちなみに予兆と前兆って似ていますが異なる意味のようです。
当記事では「予兆」は「出産につながる兆(きざ)し」、「前兆」は「出産直前に起こるママの体の変化」と解釈しますね。
※ 出産の “前兆” に関しては「もうすぐ出産!知っておくべき3つの前兆」で分かりやすく説明しています。
1.恥骨が痛くなる
産科医の竹内 正人(まさと)先生によりますと、恥骨が痛くなる原因として次のことを挙げています。
ホルモンの影響で恥骨の結合部分がゆるみ始めているからです。
AllAbuot「お産が近いサイン・始まり方・陣痛の兆候」より
ホルモンとは、体内にある特定の細胞・臓器の働きをコントロールする化学物質のことです。
恥骨は左右のつなっがている部分が少し開いたり閉じたりできるようになっていて、赤ちゃんが降りてくる時に通りやすくする働きをします。この時に痛みを感じる場合があります。
さらに赤ちゃんが下がってきて、頭が骨盤に入っていくため、恥骨や足の付け根が圧迫されるような感じを受けます。
これは骨盤が開いていくことを意味し、明確な出産のサインとなります。
安産のための運動も無理は禁物!
また、安産のために運動をしているが「痛みでできない!」という時は無理をしてやる必要はありません。
その時の対処法として出産育児サイト『イクシル』の看護師さんの回答が参考になります。
- 椅子に腰掛けて足踏みをする
- 足上げをする
- 足首をゆっくりと回す
- 仰向けに寝て足上げをする
- あぐらをかき足首からふくらはぎにかけ、股関節の回り(=そけい部)もマッサージをする
血液の流れを良くする、というイメージを持って上記の動きをやると効果が期待できるようです。
また、血行が良くなるとむくみ防止にもつながります。
2.昼間に強烈な眠気に襲われる
臨月の兆候の1つに「昼間の眠気」があります。
1児の男の子のママ、haru さんも臨月の時期に眠気に襲われました。
お腹に負担がかかり、体力を消耗しやすくなっている
これは臨月になってみるとよくわかるのですが・・・
とにかくお腹が重いんです!
ママmemo「臨月が眠いのは何が原因?臨月の過ごし方」より
臨月の時期、一般的に妊婦さんのお腹の重さは5キロくらい増加すると言われています。
- 赤ちゃん
- 羊水(ようすい・赤ちゃんを包む液体)
- 胎盤(たいばん・赤ちゃんに酸素や栄養を送りこむ臓器)
- 子宮自体の重さ
この全てを合わせると5キロは超える重さがイメージしやすいかと思います。
体重の増加は足腰に負担をかけ、さらに大きくなったお腹を支えるために体の筋肉が緊張し、体が疲れやすくなります。
眠気の原因はそれだけではなく、夜に眠れなくなることも挙げられます。
これはホルモンバランスの変化による影響であることが医学的にも分かっていて、特に臨月時期に変化の度合いが大きくなります。
赤ちゃんは2〜3時間おきに授乳を求めるので、赤ちゃんが産まれる前にママの体が準備を始めている、というのが通説です。
何万年もかけて人間は環境に合わせて進化してきたことを考えると、ママの体が自然と育児に備えて働くというメカニズムは不思議ではないですね。
3.いつもよりお腹がすく
赤ちゃんが下がってくると、これまで圧迫されていた胃は空いてきます。
すると、これまで食が細かったママさんも突然、空腹感に襲われて食欲が湧いてくるでしょう。
ただここで食欲に任せて食べ過ぎると「妊娠中毒症」という病気になる可能性が高くなります。
この病気のリスクについて、伊藤メディカルクリニックの瀧澤 慎(まこと)先生が監修した記事では、次のように解説しています。
(妊娠中毒症が)重症化した場合、妊婦さんの体には血圧の上昇や蛋白尿といった症状が現れます。
それに加え、脳出血、子癇(しかん)と呼ばれるけいれん症状、腎臓・肝臓の機能障害、最悪の場合、HELLP(ヘルプ)症候群と呼ばれる肝機能障害や溶血を伴う異常が起こります。
いしゃまち「妊娠中毒症(妊娠高血圧症候群)とは?」より
何だか難しそうですね…。
つまり先生は「妊娠中に食べ過ぎると怖い病気をワンサカ誘発する可能性がありますよ」と説いています。
プレママ・産後ママのための食事メニュー
ただ食欲を抑えるのは妊婦さんにとってストレスになるし、お腹の赤ちゃんにも良くないですね。
そこで、2児のママであるママブロガー、kininaru さんの考えた食事メニューについてご紹介します。
こちらは産後ダイエットに成功した内容ですが、出産前の方にも同じように効果が期待できるものです。
これでは、いかん!と言う事で、思い立ったのが食事メニューの見直し。食事制限は出来ないので、
- 酢のものを食べる
- 野菜たっぷりのスープを食べる
まずは、この2つを考えました。
毎回、酢の物を作るのは大変なので、サラダにお酢をかけたりと、そこはアバウトに(笑)
野菜たっぷりのスープは、けんちん汁やミネストローネなどにある野菜を何でも入れます。気になるinfo納得ブログ「二人目産後ダイエット成功!私の食事と最も効果的な運動は?」より
野菜スープはお腹を満たすだけではなく、太る要素が少ないのでお勧めです。
4.便秘が解消する
妊娠中は便秘気味だったのに、出産予定日に近づくにつれて便秘が解消した、という不思議な体験をするママは少なくありません。
Yahoo!知恵袋に投稿した nomonomo123mono さんもそんなママの1人です。
臨月の妊婦です。
妊娠中期までずっとなやまされた便秘がなぜか最近解消し、むしろゆるいくらいです。
それと粘液系の白っぽいおりものがみられます。Yahoo!知恵袋「臨月の妊婦です。」より
これは腸の働きを抑制するホルモンの分泌量が減少するため、便秘解消どころかゆるくなって下痢気味になるママさんもいます。
ちなみに「粘液系の白っぽいおりもの」も出産前の前兆ですね。
さらにこの粘液に赤やピンク、茶色の血のような液が混じっていると、子宮口が開き始めたサインの可能性があります。
5.おしっこが近い
前兆の一つに「おしっこが近く」なる、というのがあります。
これは赤ちゃんが次第に下がってくることで、膀胱が圧迫されて尿意を感じやすくなるためです。
夜中に何度もトイレに駆け込んだり、したくでも何も出ない、また残尿感を感じることもあります。
6.シックス・センス(第六感)
ここまでの前兆は一般的にママに起こる症状をまとめましたが、この内容を覆す不思議な前兆を体験をしたママたちがいます。
子育ての情報サイト『ママ★スタジアム』では、出産前の不思議現象を紹介しています。
友達の子供がすごかった!
『あかちゃん、あしたくるってねー!』って言われた次の日、本当に産まれた。
予定日より23日も前だったのに。
おまけにずっとエコーでは男の子って言われてたのに会う度にお腹に向かって『みーちゃんのあかちゃん、おんなのこね!』って言ってたら本当に女の子だった!
この日がいいなぁって予定日より20日早かったけど、産休前から言ってたら、前駆が2日前から始まって希望の日に産まれた。
予定日はお正月だから避けたかった(笑)
毎年お友達にお誕生日おめでとうって言ってもらえないのかわいそうだし、学校やってる期間に産んであげたかった。
携帯もなかった昔、ウチの父が会社の帰りに歩いていたら、晴れた夜だったのに鼻の頭にポツリと雨が一滴だけ降ったらしい。
その時間にあたしが生まれたんだって!!
単身赴任してた父におてんとさんが知らせてくれたんだな~と思ったよ。
この他にもご覧になりたい方は「第六感的な出産の兆候を知りたい!」をご覧ください。
まとめ
ここまで解説した内容を復習しますと次の通りです。
- 恥骨が痛くなる
- 昼間に強烈な眠気に襲われる
- いつもよりお腹がすく
- 便秘が解消する
- おしっこが近い
- シックス・センス(第六感)
ただここで紹介した内容はすぐに産まれる内容ではありません。
あくまで赤ちゃんがもうすぐ産まれる、という目安になるサインです。
特に初めてのママは、ここでしっかり知識を蓄えて、本番に備えてください。(意外とパパが慌てるかもしれないので、しっかりリードしてあげてください(笑))