はじめての出産を控えている方で「産後、ママはどのように過ごしているのかな」と気になっている方は多いと思います。
ここでは当ブログで情報を提供するママの体験談より、産後ママの1日の過ごし方をご紹介します。
また、なぜそのような過ごし方をする必要があるのかなど、合わせて分かりやすく解説していきます。
目次:
- 1. 産後、1日の過ごし方
- 1-1. ママの1日の過ごし方
- 2. 産後、安静にしないと生じる心と体のリスク
- 2-1. 心の病に発展するリスク
- 2-2. 体に生じるリスク
- 3. 産後、いつから外出できるのか?
1. 産後、1日の過ごし方
ここでは、ママブログ運営チームに情報を提供するママの1人、M子さん(仮名)の体験を元に産後の過ごし方を解説していきます。
まず当時、M子さんの状況は次の通りです。
- 2014年9月、M子さんは初めての出産で男児を授かる
- 退院後、M子さんは里帰り。親のおかげで家事は一切やらなかった
- 産後から3週間、とにかく安静にして育児だけに専念した
- 現在(2015年12月当時)、M子さんの体調は良好で、男児は特に問題なく成長している
これらを踏まえた上で、次の退院後の過ごし方をご覧ください。
1-1. 実際のママの1日の過ごし方
時間 | 行動 |
---|---|
06:00 | 起床、授乳 |
08:00 | 朝食(親の手作り) |
09:00 | 授乳 |
12:00 | 昼食(親の手作り) |
12:30 | 授乳、赤ちゃんのケア(クリームで肌ケア、目やに・耳垢の掃除、爪切り) |
15:00 | 授乳 |
17:00 | 沐浴(赤ちゃんのお風呂タイム) |
18:00 | 授乳 |
19:00 | 夜食(親の手作り) |
21:00 | 授乳 |
24:00 | 授乳(この後、深夜も3時間おきに授乳) |
産後1ヶ月、上記の過ごし方は、ほとんど変わらなかったようです。
授乳は3時間おきに行い、M子さんの食事や授乳以外の時間は、ほとんど横になって体を休めていました。
これは里帰りの最も大きなメリットと言えます。
また、おむつの交換も授乳時に合わせて確認する流れで、スムーズにこなせたようです。
ちなみにM子さんの場合、日中は赤ちゃんを横に寝かせるベビーラック(揺りかご)をリビングに置き、赤ちゃんを寝かせて過ごしました。
ベビーベッドは主に就寝の時だけに使用したようです。
このように特に産後1ヶ月は育児に専念して、家事を一切やらないことが最も重要です。
その理由について見ていきましょう。
お産後の入院中、また退院から2ヶ月頃までのママの過ごし方については、「出産後の生活スタイルはどんな感じ?」で詳しく解説しています。
2. 産後、安静にしないと生じる心と体のリスク
産後、ゆっくり休まないことで次の2つのリスクが心配されます。
- 心の病に発展することがある
- 体の回復が遅れたり、妊娠前の状態に戻らないことがある
まずは1つ1つ見ていきましょう。
2-1. 産後、心の病に発展するリスク
産後の特徴的な心の病として主に次の2つが挙げられます。
- マタニティブルー
- 産後うつ病
それぞれ見ていきましょう。
マタニティブルー
「マタニティブルー」とは、気持ちが落ち込んで行動意欲がわかない、また理由なく何か泣きたくなったり、不眠などの症状のことです。
産後、赤ちゃんを産むために必要な女性ホルモンの分泌量が激しく変化し、これが原因となって精神が一時的に安定しない病気とも言われています。
ただし、マタニティブルーはママの誰もがなる可能性があります。安心してください。
産後うつ病
「産後うつ病」とは、妊娠前の日常では簡単にできていたことが、ある時からできなくなるうつ症状のことです。
食欲不振となるのもこの症状の特徴の1つです。
マタニティブルーは一時的の病ですが、産後うつ病の場合、最低でも1ヶ月程度、症状が長期になる方で 1~2年と育児も難しいくらい深刻な病です。
これが元で、夫婦仲が産後2年以内に冷めてしまう“産後クライシス”に陥ってしまう程、恐ろしい病気です。
この病の主な原因として挙げられるのが「育児・家事の疲れ」と「パパへの不満」などです。
ママの心の負担を大きく減らすことで、病へのリスクは回避できるでしょう。
ママが安静に出来る状況を作るためにも、ご家族の協力が必要になってきます。
2-2. 産後の体に生じるリスク
続いて産後、安静にして得られる重要な効果として、精神的なゆとりを得ること。
そしてもう1つ、グラグラになった骨盤を治すことにあります。
赤すぐnetの「みんなの体験記」で記事を提供するママライターの やまもとさん は、退院して1週間後には掃除や洗濯など家事を始めました。
すると次の良くない2つの変化が体に現れたようです。
- 悪露(おろ)の量が1ヶ月経っても減らなかった
- 下半身が妊娠前より大きくなった
「悪露(おろ)」とは、産後に出る生理時の血のようなものです。妊娠中、赤ちゃんを包んで守ってくれた様々な分泌物です。
悪露は一般的に、産後1日目に大量に出て、7日経つと少なくなります。(個人差もありますが)たいてい1カ月ほどで治まるものです。
ですが、やまもとさん の場合、悪露の量が1ヶ月経っても減らなかったというのです。
また、やまもとさん は下半身が妊娠前よりも大きくなったと話します。
退院直後はしっかり骨盤ベルトを締めていたようですが、家事をやるうちにベルトがずれることがありました。
そのうち、面倒になり骨盤ベルトを締めなくなったようです。
そして産後から1年以上がたった頃、後ろ姿の下半身が妊娠前と比較して大きく感じた、という体験談です。
産後、安静することが何よりも重要であることがご理解いただけたでしょうか。
でも部屋にこもってばかりだと、たまには赤ちゃんと外の空気を吸いたいですよね。
それでは最後に、いつ頃から外出できるのか解説しましょう。
昔から産後1ヶ月の産婦はとにかく横になって何もさせない、のようにママの体を休ませるのは理由があります。
詳しくは「出産後1ヶ月はゆっくり休むべき本当の理由」をご覧ください。
3. 産後、いつから外出できるのか?
まず最初に結論を言いますと、ママと赤ちゃんが外出する時期としてベストなタイミングは、産後29日目以降(5週目以降)です。
新潟県にある産婦人科、レディスクリニック石黒さんが提供する情報「産婦さんの退院後の過ごし方」を読むと納得できるかと思います。
産後5週目になると、ママの体もほぼ回復しており、安心して外出できる状態です。
また産後1ヶ月と言えば、赤ちゃんも外出できる時期となります。
それならママと赤ちゃんが1か月検診を受けて、医者さんのOKをもらってからの方が安心して一緒に外出できますね。
産後の外出に本当にベストな時期を詳しく知りたい方は「出産後、外出はいつからできる?」を参考にしましょう。