ちょっと検索すると「妊娠中は肌荒れがひどくなる…」「妊娠中はお肌がツヤやかになった!」とママ達の真逆の声が聞こえてきます。
いったいどちらが本当なのでしょうか?実はどちらも本当です(笑)
ただ妊娠中には肌荒れしやすい時期、キレイにツヤツヤになる時期とあります。
ここでは妊娠中の母体で起きていること、そしてママのお肌についてお話ししてきます。
妊娠中に肌がツヤツヤになったママ
創業は2000年で、日本最大級のQ&Aサイト『OKWave(オウケイウェイブ)』。
このサイトに当時、妊娠中だったママから「肌のつやがよくなった!」という次のような投稿がありました。
妊娠中ですが、お肌がツヤツヤになりました。
調べてみると乾燥肌になられたり、しみ・そばかす・にきびになったりする方が多いようです。
<中略>
念のため、妊娠8週目の29歳の妊婦です。( ^.^;)
mumin-hana さん
妊娠中に「乾燥肌、しみ・そばかす、にきび」などの肌トラブルは起きやすいのでしょうか?
医師の慶田 朋子先生(銀座ケイスキンクリニック院長)の監修した記事に「妊娠中にあらわれる体の変化のひとつに、肌荒れがあります。」とあります。
肌荒れは、特に妊娠初期(妊娠4〜15週)に現れやすく、mumin-hana さんは敏感肌ではなかったからか、その症状が見られなかったようですね。
そして彼女の投稿文にある「妊娠8週目」というのが、実は肌がツヤツヤになったポイントです。
なぜこの時期が肌がきれいになるのか、次に妊娠中の母体のメカニズムを分かりやすく解説します。
※慶田 朋子先生の監修記事:スキンケア大学「妊娠中の肌荒れの原因と対策」
妊娠中の肌がキレイになるメカニズム
妊娠中には女性ホルモンの分泌が活発になります。
そして母体に大きな影響を与える女性ホルモンに主に次の2つがあります。
- エストロゲン(美肌ホルモン)
- プロゲステロン(不細工ホルモン)
エストロゲンとは、母体が妊娠できるように準備する働きを助ける女性ホルモンです。
ツヤツヤした肌・ボンボンな胸・豊富な髪などのように、女性らしい体を作る働きを助ける役割から「美肌ホルモン」と呼ぶことにします(笑)
一方、プロゲステロンとは、女性の体が妊娠しやすいようにサポートし、また妊娠中は胎盤を作る働きを助ける役割を担う重要なホルモンです。
ただ、生理前のような肌荒れ、体のむくみ、イライラなどの原因となるホルモンのため、ここでは「不細工ホルモン」と呼びます( ̄∇ ̄)
不細工ホルモンの量が多くなる
さて、この美肌ホルモンと不細工ホルモンですが、妊娠初期(妊娠4〜15週)になると美肌ホルモンよりも不細工ホルモンの方がより多く分泌されます。
次のグラフをご覧いただくと分かりやすいですね。
▲参照画像:gooベビー「体のあちこちに色素沈着!原因はホルモンにあり」
そして妊娠15週あたりから美肌ホルモンの分泌量も増え、18週以降になると不細工ホルモンの分泌量をずっと超えた状態が続きます。
つまり妊娠中期以降は、肌のツヤが良くなったり、肌荒れで悩んでいた方の肌も改善する傾向にあるのです。
これが妊娠中期以降の肌の調子が良いメカニズムです。
妊娠初期の肌荒れの症状について
一方、妊娠初期に起きやすい肌トラブルについても知っておきましょう。
ここでは私も妊娠中にお世話になった口コミサイト『WOMEN’S PARK(ウィメンズパーク)』から肌荒れに悩んだ先輩ママたちの体験記を次の順にご紹介していきます。
- 肌の乾燥がひどくなった
- 体中に蕁麻疹(じんましん)が出た
- 顔のニキビがひどかった
- アトピーが悪化した
肌の乾燥がひどくなった
まず、妊娠初期に肌の乾燥がひどくなったケースです。
胸、お腹、背中にかけて乾燥がひどく粉を吹く状態で、ちょっとでも肌のケアをし忘れると肌が赤くなりました。
ニベアにオイルをまぜたものを塗ったりしましたが、塗り忘れるとすぐに粉をふく…
そのうち首から胸にかけて赤い肌荒れが出来て、2~3週間消えなかったので産院で軟膏を貰いました!
mio-goof さん(2016/03/03)
ただ妊娠後期に入ったら乾燥肌は落ち着いて、スキンケアの回数も自然と減っていったようです。
体中に蕁麻疹(じんましん)が出た
続いてこちらも妊娠初期の時期に肌荒れに悩まされたママさんの体験談です。
彼女の場合、体中に蕁麻疹のような発疹が出ました。
けっこう長く発疹がありましたが、ただひたすら心を無に。
rehema さん(2016/03/03)
結果的に妊娠中期以降になると発疹は治まり、肌荒れは落ち着きました。
顔のニキビがひどかった
こちらのママさんは、顔全体のニキビによる肌荒れがひどく、妊娠後期の8ヶ月になっても治まりませんでした。
色々お医者さんにも聞きましたが、ホルモンバランスでこうなっているので、正直どうしようもないというのが結論でした。
ぽーるこちゃん(2016/04/02)
医師に相談しても「肌を清潔にして、ストレスをためず、産後に直るから気を楽にして」という回答のみで、彼女は相当落ち込みました。
ただそれでも洗顔後のスキンケアは欠かさずに続けたところ、大きなニキビは改善されたと言います。
対策はニベア(青缶)を塗ること。
ガサガサが少し治まると、彼女のストレス解消につながったそうです。
アトピーが悪化した
次に妊娠5週目頃から全身のアトピー症状がひどくなったママさんです。
彼女はあまりの痒さに掻き過ぎて、体中かさぶただらけ。お風呂に入るのも辛かったことを告白しています。
そんな時、皮膚科でも産婦人科でも同じように次のことを言われました。
「辛いけど、出産したら嘘のように治るし、お母さんから毒素が出ていて赤ちゃんはきっとキレイな子だよ。」と言われた事を励みに耐えました。
おはるさんまま さん(2016/04/03)
彼女は出産前日まで皮膚科で処方された強い薬を塗っていましたが、産後は嘘のように改善されたようです。
この他にも同じような症状に悩んだ先輩ママたちの声を拝見しているうちに、肌荒れ対策の共通アイテムを知ることができました。
詳しく知りたい方は「妊娠初期に多い肌荒れ5つの対策+先輩ママお勧め2アイテム」をお読みください。