もうすぐ出産!初めてのママが復習すべき3つのこと

出産を間近に控えて、もう少しで我が子に会える嬉しさ半分、無事に出産が済むかの不安が半分。でも出産日は必ず訪れます。

そこで出産当日にパニックにならないためにも、お産に関する復習をしましょう。

ここでは次の3つのポイントについて分かりやすく解説していきます。

  • 出産の流れ
  • 入院準備に必要なものまとめ
  • 出産当日のママの体験談

専門用語にも、あえてうるさく補足を入れました。復習の意味を込めて是非、ご一読ください。

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1.出産の流れ

出産の流れを知ることで、本番当日でもママは焦らずに安心して過ごすことが出来ます。

流れの主なポイントは次の5つです。

  1. 出産が始まるサイン
  2. 陣痛(じんつう)
  3. 破水(はすい)
  4. 出産
  5. 最後の陣痛

特にもうすぐ出産のママに復習の意味を込めて、一つ一つ丁寧に解説していきます。

※ もっと詳しく知りたい方は「はじめての出産!ママが知っておくべきお産5つの流れ」をお読みください。

1−1.出産が始まるサイン

最初に出産が始まるサインとして、生理のような少しの出血を確認するでしょう。これは「おしるし」と呼ばれる物です。(このおしるしには個人差があり、必ずしも出る訳ではありません)

そして生理痛に似た痛みから始まります。最初は弱いので「これが陣痛(じんつう・詳しくは後述)かな?」と戸惑うのですが、痛みは徐々に強まってきます。

指標として、次のいずれかの状態になったら場合、病院に連絡して指示を受けましょう。

  • 痛みが 10 分間隔で来た
  • 痛みが 1時間に6回以上来た

「陣痛が定期的に来ない」「破水か尿漏れか判断できない」「とにかくわからない!」という方は1人で悩みを抱えずに病院へ電話しましょう。

もうすぐ新しい生命の誕生を表す雲間からの光

1−2.陣痛(じんつう)

陣痛とは、子宮(しきゅう)というママのお腹にいる赤ちゃんを守る役割の臓器が、しぼんで赤ちゃんを外に出そうとする際の痛みのことです。

また陣痛室で安静にしていると、医師や助産師さんが「子宮口(しきゅうこう)」の状態を診に来ます。子宮口とは、赤ちゃんが産まれ出る通り道の“出口”となる箇所です。

この子宮口が開き具合を確認して、分娩台(ぶんべんだい・出産のための医療用ベッド)のある部屋へ移動します。

陣痛の流れを簡単に説明すると、次のようになります。

状況とママの体の変化

  • 陣痛室で過ごす
    陣痛 10〜5分間隔、子宮口 0〜3cm開大
  • まだ陣痛室で待機
    陣痛 5〜2分間隔、子宮口 7cm開大
  • もう少しで出産
    陣痛 2〜1分間隔、子宮口 9cm開大

この後、子宮口が10cmになったら分娩室(ぶんべんしつ・出産のための医療用器具やベッドがある部屋)に移動して、いよいよ出産が始まります。

※引用元:たまひよnet「赤ちゃん誕生までの流れをつかもう」より

この陣痛時間は個人差があるので明確に答えるのは難しいです。ただ一般的に言われているのは、初めて出産するママだと12〜16時間、2人目以上のママだと5〜8時間かかります(日本産科婦人科学会より)。

まず子宮口が 0〜3cm 開くと生理痛に近い痛みがあり、お腹が張った感じがします。

子宮口 3〜7cm になったら子宮の縮みが安定します。また、陣痛が来る間隔も早くなります。

子宮口 8〜9cm 開くとあともう少しです。ここまで来ると いきみ たくなります。

「いきむ」とは、膣や産道に集中するイメージでお腹に力を入れることです。(具体的には、排便をするような感覚と同じです)

ただこの段階で一番のNGは「いきむ」ことです。理由として、赤ちゃんが呼吸できなくなったり、ママが傷を負う可能性が高くなるからです。

子宮口の開きが 10cm になったら、助産師さんの「子宮口は全開です!」の声の下、ようやく分娩台へ移動します。

ただ、その前に破水について解説します。

1−3.破水(はすい)

破水とは、赤ちゃんを包む卵膜と呼ばれる膜が破れ、「羊水(ようすい)」と呼ばれる中の水分が赤ちゃんが生まれ出る子宮口に向かって流れ落ちることです。(下図イメージ参照)

お腹の中の赤ちゃんのイメージ
画像引用元:妊娠@ガイドブック「破水とは?(前期破水、遅滞破水)」より

一般的に激しい陣痛の痛みがピークになった時、破水は起こります。

この破水のもたらす効果は、産道を濡らしてお産をスムーズにさせる働きがあります。

いよいよ最後の段階にせまってきました。

1−4.出産

さて、出産です。

分娩台に乗ったら、ママはいきみやすい姿勢になります。

この時期になると、陣痛は1〜2分間隔で来て短くなります。しかし陣痛時間は1分程と長くなります。つまりずっと痛い状態が続くのです。

でもこれは「もうすぐ赤ちゃんに会える!」兆しでもあります。あと少し頑張りましょう。

いきむタイミングやいきみ方などは、助産師さんがちゃんと誘導してくれるので、安心して指示に従います。

赤ちゃんが無事に産まれた後は、これで本当に最後のママの仕事です。

1−5.最後の陣痛

これで最後です。

赤ちゃんが産まれた直後、子宮のしぼみがピークになって胎盤(たいばん)も外に押し出されます。

胎盤とは、お腹の赤ちゃんに酸素や栄養を送りこんだ臓器です。妊娠中に赤ちゃんに必要な物は、ここで全部排出してしまいます。

この時、軽い陣痛を伴うことがあります(個人差あり)。痛みはだいたい10〜30分ほどで治まります。

胎盤を排出したら、ママは2時間程は分娩室で安静にして、水分補給(=点滴)を行います。また、会陰切開をしたママは、休む前に縫合の処置を受けます。

ベッドでママが安静にしている間、立ち会いをしたパパは赤ちゃんと家族3人の時間が過ごせます。ゆっくりビデオカメラの撮影をして一生の思い出を撮りましょう。

ここでパパは初めての抱っこもできます(病院によってルールが異なる場合があるので、事前確認しましょう)。

2.入院準備に必要なものまとめ

入院準備は滞りなく出来ていますでしょうか?もしまだ準備内容を見直してないママはすぐにチェックしましょう。

ここで紹介する内容は「はじめての出産準備、最低限これは用意すべき19選」で取り上げた、入院してから本当にないと困るものだけにしぼって掲載します。

注意:「」については病院で用意していることがあります。事前に確認しましょう。

入院手続きに必要な物4つ

  • 1.母子健康手帳
  • 2.健康保険証
  • 3.診察券
  • 4.印鑑

入院中に必要な物5選

  • 5.マタニティパジャマ 
  • 6.洗面用具
  • 7.基礎化粧品
  • 8.産褥(さんじょく)ショーツ 
  • 9.スマートフォン

出産後に必要になる6選

  • 10.授乳用ブラジャー
  • 11.骨盤ベルト
  • 12.母乳パッド
  • 13.ナプキン
  • 14.ガーゼハンカチ
  • 15.バスタオル 

退院後に必要なもの4選

  • 16.赤ちゃんの肌着
  • 17.おむつ 
  • 18.チャイルドシート
  • 19.入院費用

いかがでしたか?足りていない場合はネットで購入するか、パパに買ってきてもらいましょう。

※ 入院準備に関して、しっかり見直したい方は「はじめての出産!入院準備に欠かせない49選」をご覧ください。

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3.出産当日のママの体験談

先輩ママたちは出産当日をどのように過ごしたのでしょうか。

ここでは出産育児サイト『ジネコ』で掲載された「出産当日、何してましたか?」をまとめました。すると主に次の3つの過ごし方に分かれました。

  • 自宅で待機 
  • 外出
  • 破水したので病院へ

その一部を引用してご紹介していきます。

※ ここで紹介できなかったママの体験は「出産当日は何をしていた?ママの声11選まとめ」に全部掲載しています。

3−1.当日は自宅で待機

(外出先から)帰ってからはテレビ見たり夕食食べたり普通にしていました。

夜9時頃から痛みの間隔が早まりどんどん痛くなり…。これは陣痛だとわかりました。

暑い さん(主婦 / 32歳 )

出典:ジネコ

暑い さんの赤ちゃんは出産予定日ちょうどに産まれました。

予定日前日の朝にちょっとお腹の痛みが気になり産院で診察を受けるのですが、子宮口がまだ開いてない状態なので一旦帰宅します。

でもその夜に陣痛を感じ、病院に駆け込んで40分後の夜中に出産しました。

3−2.当日は外出

予定日超過でしたが、朝から近所の大きな公園へウォーキングしてました。

ここ さん(主婦 / 27歳 )

出典:ジネコ

ここ さんの場合、朝からウォーキングのため外出し、その途中のお昼を過ぎた頃、陣痛と思われる痛みを感じました。その後無事に帰宅することは出来ました。

彼女は準備万端で、破水しても対処できるように外出用のバッグにはタオルやナプキンなど、しっかり持ち歩いていたようです。

3−3.当日に破水したケース

予定日より2週間ちょっと早く、朝目覚めたときに少量の破水があり、

すぐ電話して入院セット持って病院だったので…朝からバタバタでした。

ごま さん(主婦 / 26歳 )

出典:ジネコ

ごま さんの場合、自宅待機はしたくなかったという理由から出産予定日の当日まで、ご友人とお茶したり、買い物に行ったりと外出するようになるべく用事を作っていました。

ただし、彼女のしっかりしている所は、移動範囲を決めて遠出にならないよう意識して予定を組んでいたことです。

まとめ

出産予定日を間近に控えると、緊張とワクワクが同時に起こって少し変わった気分になるかと思います。

でも10ヶ月もお腹の中にいた赤ちゃんともう少しご対面できるなんて、感慨深いですよね。

これからが本当のスタートかも知れません。“備えあれば憂いなし”。お産にや入院に関する情報をしっかり見直しておきましょう。