生まれてくる赤ちゃんのために準備すべきものは、1年を通してそこまで大きくは変わりません。ただ季節によって「どの準備品に重点を置くべきか?」は異なります。
冬生まれ(12~2月)の赤ちゃんの場合、重視すべきポイントは次の通りです。
- 一番寒い時期に備えて、しっかり防寒対策を行う
- もっとも乾燥する時期なので加湿対策を行う
ここでは防寒対策のために何が必須アイテムとなるか、また赤ちゃんの肌を守るための加湿器選びなど、分かりやすく解説しています。
初めての方でも読みやすいように産院用語には解説を付け、イメージ写真を掲載しているので、安心して読み進めてください。
産後の準備も大切ですが、出産準備品を優先して知りたい方は『もうすぐ出産!入院準備に欠かせない49選』を確認しましょう。
1.冬生まれベビーのための厳選10アイテム
1-1.ベビーの普段着
- 1.短肌着(7枚)
- 2.コンビ肌着(4〜5枚)
- 3.ツーウェイオール(4〜5枚)
- 4.おくるみ(1〜2枚)
短肌着は一番使用する赤ちゃんの肌着です。1日1枚使用すると考え、1週間分の7枚あると育児に専念できて、洗濯物は後回しにできます。
コンビ肌着とは短肌着の上から着せる肌着で保温効果を高めます。また股下がスナップで留められるようになっているので、足がよく動くようになっても肌着が脱げることないです。短肌着と違って直接肌に触れることはないので、4~5枚あれば良いでしょう。
※ ただし赤ちゃんによっては暑がることもあるので、どちらかの肌着を1枚だけで良いこともあります。

短肌着(左)とコンビ肌着
ツーウェイオールとは、股下にあるスナップの留め方次第で1枚2役のベビー服のことです。大人もので例えるなら「ワンピース」と「つなぎ服」の2種類が味わえます。メリットは、新生児~足がバタつく3ヶ月頃も一貫して使用できることです。
新生児にはあまり動かないのでワンピース型(=ベビーオール)にして、足がよく動く2~3ヶ月児には つなぎ服型(=カバーオール)で対応します。冬は特に「短肌着+コンビ肌着+洋服(ツーウェイオール)」を1セットとして暖かい格好で過ごします。

ツーウェイオール(左がワンピース型、右がつなぎ型)
おくるみは、赤ちゃんのお昼寝時にかけてあげたり、外出の際に包んであげたり防寒用として重宝します。最低でも1枚、代わり用に2枚あると安心です。
1-2.ベビーの防寒対策
- 5.ニット帽
- 6.ミトン
- 7.くつ下
- 8.レッグウォーマー
- 9.外出用防寒着(ベビー用フリース)
冬はニット帽がお勧めです。新生児はほとんど頭髪がないので、しっかり防寒してあげましょう。
ミトン(手袋)は、主に赤ちゃんが顔をひっかくのを防止するために使います(赤ちゃんは、よく引っ掻きます)。ただし、手足で感覚器官を発達させて赤ちゃんは、様々なことを感じます。これを阻害するという理由から進めない産院もあります。そのため、よく顔をひっかく時だけに利用する方もいます。

ニット帽(左)とミトン
くつ下は、主に外出時の防寒対策として使用します。赤ちゃんは足で温度調整するので、室内ではあまり使用することはありません。
レッグウォーマーは防寒着として活用します。2~3ヶ月経った足がうごくようになった赤ちゃんが使用します。
外出のための防寒着として、ベビー用フリースなど温かい素材のものを1着用意しましょう。ジャンプスーツ(上下がつながった つなぎ服)が役立ったというママさんもいますが、生後の赤ちゃんの成長は早いので、サイズが合わなくなる可能性があります。上はフリース、下はレッグウォーマーという組み合わせがベストでしょう。

レッグウォーマー(左)とフリース上着
生後1ヶ月の赤ちゃんは体温調節ができないのと雑菌への抵抗力がないため、外出は控えるように病院側から言われます。
すると12月生まれの場合、早くても1月から外出ができます。しかし2月生まれの場合、冬用に購入した防寒着を使用せずに終わった・・なんてこともあります。
無駄買いをなくすためにも産後、買い足していく方が良いかもしれません。
1-3.ベビーの加湿対策
- 10.加湿器
赤ちゃんの肌は乾燥しやすく、まだまだ外的刺激に弱いくらいデリケートです。加湿器を用意することで肌の乾燥を防ぎ、さらに喉(のど)や鼻の粘膜の乾燥も防いでくれます。
いざ購入しようとすると加湿器には多くの様々な種類があることに気付かされます。そんな方は『加湿器の比較と特長を知る うるおい講座 DAINICHI』が非常に参考になります。それぞれの種類がイラストのため理解しやすいです。

SHARP(シャープ)加湿器
先ほどのDAINICHIさんのページを参考に私たち家族は、ハイブリット式(加熱気化式)にしました。この型には主に次のようなメリットがあります。
- 他社製と比べて雑菌などの飛散の心配がない
- フィルターが洗える(他社製は交換用フィルターを別途購入する場合がある)
以上の理由から結果的に「SHARP ハイブリッド式 加湿機」を購入しました。実際に使用してみて、とても満足しています。
ただし安い買い物ではないので、ご自身で納得する製品をしっかり選びたい方は、実際に大手の家電量販店に足を運んで説明を受けたり、手にしてみることをお勧めします。
2.赤ちゃんと暮らす上で欠かせない22アイテム
ここからは、1年を通して日常で使用するのに必要な準備品ついて1つ1つ解説していきます。
2-1.日常使うもの
- 11.紙オムツ(2〜3袋)
- 12.おしりふき(1ケース)
- 13.ガーゼハンカチ(10枚)
新生児用の紙オムツを用意してください。
またオムツの代えやすさの違いによって「テープタイプ」と「パンツタイプ」の2種類があります。生後間もない赤ちゃんはまだ動けないのでテープタイプの方が便利です。一般的にハイハイができるようになってくると、パンツタイプを使用します。

新生児用紙オムツ(テープタイプ)
紙オムツにはたくさんのメーカーがありますが実際は、病院でもらったオムツメーカーをそのまま使用したり、ネットでの先輩ママさんの口コミを参考に決めることが多いようです。
新生児は、1日に代える紙オムツは10回、もしくはそれ以上となるでしょう(個人差あり)。たいてい1袋に100枚前後入っているので2~3袋置いておくと安心ですね。
おしりふきは、おしっこで蒸れた赤ちゃんの肌をキレイにするものです。
ガーゼハンカチは、ミルクをあげる時、お風呂に入れる時に活躍します。よく使用するので多めにあっても良いでしょう。
もしどの紙オムツにしたら良いか迷っている方は Amazon のランキングを参考にするのも手です。購入前の不安解消につながる“レビュー”が確認できるのが一番良いですね。
ちなみに次の3つの新生児用おむつが上位にランクインしてました。
- メリーズ さらさらエアスルー 新生児用 90枚
(テープタイプ)
- ムーニー エアフィット 新生児 111枚
(テープタイプ)
- グーン プレミアム 天使の産着 新生児用(お誕生~5kg) 62枚入
(テープタイプ)
※ Amazon 乳幼児・幼児用おむつ の 売れ筋ランキング TOP100 より(2016年2月22日現在)
特にオムツは手荷物としては大きいのでかさばります。でもインターネットで購入すると大きな荷物も玄関までしっかり届けてくれます。
私の場合は出産する前に夫に頼んで、新生児用の紙オムツを3袋と、1ケース24個パックのお尻拭きをまとめてネットショップで買ってもらいました。お尻拭きは赤ちゃん本舗の「水99%おしりふき」が人気のようです。
2-2.授乳時に使うもの
- 14.授乳クッション
- 15.粉ミルク(特にミルクで進める方)
- 16.哺乳瓶
- 17.哺乳瓶の消毒用具
授乳クッションがあると、赤ちゃんの姿勢が安定します。するとママの授乳時に、しっかりミルクをあげることができます。生後1ヶ月~半年のうちはよく活用しました。

授乳クッション
すぐ職場復帰することを考えて「混合(=授乳+ミルクのこと)」を考えている方、また最初からミルクで赤ちゃんを育てる方などは、粉ミルクと哺乳瓶は必需品です。
2-3.お風呂グッズ
- 18.ベビーバス
- 19.ベビーソープ
ベビーバスは、赤ちゃんをお風呂に入れるのに欠かせない一品です。特に生後間もない赤ちゃんは、壊れそうなくらい小さな体なので、ベビーバスの小さな浴槽で優しく体を洗ってあげましょう。
ベビーソープは、絶対購入した方が良いです。大人が普段使用している固形石けんは、赤ちゃんの肌に負担となり荒れる可能性があります。

ベビーバス(左)とベビーソープ
2-4.おやすみグッズ
- 20.ベビー布団
- 21.ベビーベッド
- 22.防水シーツとシーツ1セット
いくら室内は暖かいといっても、冬の明け方などは冷えてしまいます。防寒対策としてベビー布団は用意しましょう。
ベビーベッドは柵があるので、ちょっとだけ側を離れる時にとても安心です。また生後間もないうちは、オムツを代える寝台として活躍します。
ただし、ベビーベッドは赤ちゃんを授かった時だけなので購入か?レンタルか?悩みますね。もし購入する場合、ネットショップで手頃な値段でレビューの満足度が高い商品を選ぶことをお勧めします。
防水シーツは、マットをオシッコで濡らしても良いように敷いておくと安心です。
2-5.ベビーケアグッズ
- 23.ボディクリーム
- 24.爪切り/やすり
- 25.ベビー用綿棒
- 26.ベビーオイル(耳・鼻掃除用)
赤ちゃんのデリケートはお肌は日頃からしっかりボディークリームでケアしてあげましょう。生まれる前はママのお腹の中では守られてきた赤ちゃん。
でも産後は乾燥や雑菌、また紫外線など刺激の強いものなどにさらされてしまいます。この時期にスキンケアをするかしないかで、今後の赤ちゃんの肌の潤いに強く影響するようです。
爪切りや やすり で赤ちゃんの爪をケアしましょう。意外かもしれませんが、生まれた時から赤ちゃんの爪はしっかり生えています。その手で顔を引っ掻いて傷つけることもあるので、その防止対策のためにもマメにケアしましょう。
ベビー用綿棒は耳掃除、おへそ掃除で使います。その際はベビーオイルを綿棒につけて使います。
2-6.ママの必需品
- 27.母乳パッド
- 28.授乳用ブラジャー
母乳パッドは、授乳しているママさんはずっと使用するので、まとめ買いして置いておくと安心です。

母乳パッド
授乳用ブラジャーは、赤ちゃんの授乳に必需品です。私は手頃な価格で質の高いユニクロ品を重宝しました。
2-7.お出かけグッズ
- 29.チャイルドシート
車で赤ちゃんと外出る際に必ずなくてはならないものです。よく移動手段に車を使用するご家庭は、退院時の時点で用意しておくべきですね。
2-8.後で購入しても大丈夫なもの
- 30.ベビーカー
- 31.抱っこ紐
- 32.フットマフ
ベビーカーには、首がすわる前とすわった後の両時期に使用できる可変式(これをAB型ベビーカーと呼ぶ)を用意すると良いです。このタイプには、生後1カ月~3歳まで長く使うことができます。
抱っこ紐は、首がすわった後の4ヶ月後以降でもかまいません。首がすわっていない乳児用の抱っこ紐もあります。
フットマフは、赤ちゃんをベビーカーに乗せた際、下半身を内側が毛布になっているカバーでスッポリ覆うものです。特に寒冬の時期に赤ちゃんの防寒対策として活躍します。
ベビーカーと抱っこ紐は、生後2~3ヶ月して使うようになるので、すぐに準備する必要はないと思います。
私の息子の場合、ベビーカーは生後50日経ってから初めて使いました。また抱っこ紐は、首がすわる3ヶ月頃から使うようになりました。
まとめ
冬生まれの赤ちゃんのために抑えるポイントは、
- 防寒のための赤ちゃんの肌着・洋服を徹底する
- 赤ちゃんの肌と喉・鼻の粘膜の乾燥も防ぐために加湿器を備える
- デリケートな赤ちゃんの肌を守るためにボディークリームを準備する
となります。ここで紹介したアイテムを最低限準備しておけば、安心して産後の家族生活が楽しめるでしょう。