産後、下痢が続くのは要注意!チェック方法と4つの改善法

産後、下痢をともなう腹痛が何度もおこる症状に悩んでいるママは少なくありません。

あまりにも下痢と腹痛が長続きする場合、もしかすると「過敏性腸症候群」の疑いが考えられます。

ここでは過敏性腸症候群のセルフチェック、改善方法について1つ1つ解説していきます。

目次:

  1. 産後、下痢に悩んだママの体験談
  2. 過敏性腸症候群とは?
  3. 過敏性腸症候群のチェック
  4. 自分で出来る過敏性腸症候群の4つの改善法
[スポンサーリンク]

 

※補足:ここでの情報は、主に アステラス製薬株式会社 が提供するサイト『IBSネット No More! 下痢リピ』の情報を参考にしています。

当時2ヶ月の赤ちゃんを子育て中だった chibi1009 さんは、我慢できない下痢をともなう腹痛に悩まされていました。

産後しばらくしてからなかなか治らない下痢を伴う腹痛が頻繁にあり悩んでいます。

腹痛があって辛いのは、夜間の寝かしつけで添い乳の最中などにお腹がとてつもなく痛くなり、赤ちゃんが寝るまで我慢できずトイレに立ってしまい大泣きさせてしまう事です。

教えて goo!「よく我慢出来ない程の腹痛になってしまい困っています

そこで個人で営んでいる病院の内科に診てもらったところ原因は不明。

また母乳で育児していることもあり、何も出来ないという説明を受けたようです。

それでも治したい一心で善玉菌の入りのヨーグルトを意識的に食べ続けましたが、ほとんど効果はなかったようです。

ポイントは「原因は不明」という点です。

これは「過敏性腸症候群」の可能性が考えられます。

過敏性腸症候群とは、下痢や便秘をともなってお腹が痛くなったり、お腹の不快感が長引く症状のことです。

“Irritable Bowel Syndrome” という英語の頭文字を取って「IBS」と称することもあります。

特に産後のママさんの場合、今までに次のようなケースで腹痛をおこしたことがあれば、過敏性腸症候群の疑いの可能性があります。

  • 通勤途中の電車で急にお腹が痛くなり、トイレに駆け込んだことがある
  • 会社の重要な会議の前でお腹が痛くなったことがある
  • 旅行中に突然、腹痛がおそってトイレを探した経験がある

過敏性腸症候群の原因は、主にストレスだと言われています。

また、この病気によって不眠や不安、抑うつなど胃・腸以外の症状を引き起こすこともあるようです。

そしてこれは誰でもなりうる病気であることも次のことがうかがえます。

日本人の5~10人に1人が「IBS」に当てはまると推定されるほど、誰もがなり得る疾患です。

10~30代の若い年代に比較的多くみられる傾向があります。

IBSネット No More! 下痢リピ「「IBS」の特徴/下痢や便秘をくり返す疾患」

腹痛をおこす度にトイレに行きたくなるため、やりたいことが出来なくなる=生活の質を落とすことが問題視されています。

あなたが本当に過敏性腸症候群なのか、次の簡易チェックをしてみましょう。

次の項目は過敏性腸症候群であるかを自分で調べることの出来るものです。普段の生活をふりかえりながら当てはまる内容をチェックしてみましょう。

1.お腹の痛みや不快感によって次のことがあてはまる

  • □1ヶ月に2回以上繰り返す
  • □排便をするとやわらぐ

2.お腹の痛みや不快感にともなって次の症状が発生する

  • □排便の回数がいつもより増えたり、減ったりする
  • □便がいつもより軟らかくなったり、硬くなったりする

3.日中だけでなく、就寝中の夜間に次の症状が現れる

  • □排便のためにトイレに行きたくる
  • □お腹が痛くなったりする

複数当てはまる場合は、過敏性腸症候群の疑いがあります。まずは病院で診てもらうことをお勧めします。

過敏性腸症候群のチェック

公立黒川病院の管理者でありながら、東北大学の名誉教授を務める 本郷 道夫先生 の監修された情報によりますと、主に次の4つのポイントを挙げています。

  1. 食生活の見直し
  2. 睡眠を十分に取る
  3. 適度な運動をする
  4. お腹を冷やさないようにする
※参考:おなかのおはなし.com「過敏性腸症候群の治療法は?

1.食生活の見直し

普段の食生活を見直して、腸に優しい食事を心がける方法を紹介します。

1−1.朝食をしっかり摂る

朝食をしっかり食べて、トイレに行く。この流れを朝の習慣化にしましょう。

1−2.今、どんな食事内容かを見直す

  • 食物繊維をたくさん含む食事を摂るように心がける
  • カフェインを含むコーヒー、冷えた飲み物、炭酸飲料を大量に飲まない
  • カプサイシンを多く含む香辛料の入った食べ物は控える
  • 人工甘味料を含むガム、飴は控える
  • あたりまえですがお酒は禁止

1−3.今の食事習慣を見直す

  • 夜食は控え、就寝の3時間前には何も食べない
  • 毎日バランス良く、決めた時間に食べるようにする
  • 食事はよくかんで食べるようにする

2.睡眠を十分に取る

はい、育児をしているママにとって睡眠をしっかりとるのは難しい話ですね。

そこで赤ちゃんが寝てる時にママも一緒に寝るように心がけましょう。

例えば、育児に30分〜1時間かかったら同じ時間横になる、のように休む時間を確保するなら難しくないはずです。

ママが注力するのは赤ちゃんのことだけで大丈夫です。

育児に専念することで「家事なんてどうでも良い」と開き直るのもママにとって非常に重要な考え方です。

もちろんパパと話し合うことも大切なので、事情を説明して体改善のために協力してもらいましょう。

また、産後ケアセンターなどのサービスを活用してママの休息の時間をとる、という方法もあります。

3.適度な運動をする

適度に運動をするとことで、腸の働きが正常になったり、ストレス解消や気分を良くする効果が期待できるようです。

特に産後の女性には次の動画ようにママ向けの体操があるので試してみてはいかがでしょうか。

他にも産後ママに良い体操は探すことが出来ますが、一番大事なことは継続することです。

4.お腹を冷やさないようにする

体を冷やしてしまうと、下痢や便秘が起こりやすくなってしまいます。

そこで、普段から女性用腹巻きなどでお腹を冷やさないように心がけましょう

。また、お風呂に入って体を温めるのも良い方法です。

もし産後、下痢をともなった我慢できないほどの腹痛が続いたら、すぐにお医者さんに診てもらいましょう。

改善策が見えたら、夜中の授乳中に赤ちゃんを置いてトイレに走ることも解消されることでしょう。

この問題以外にも次のことが気になる方は、参考にしてください。分かりやすく解説しています。