産後の肥立(ひだ)ちとは?期間と回復を促す3つの方法

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「産後の肥立(ひだ)ち」とは、産後の母体が妊娠前の状態まで回復することです。

ここでは産後の肥立ちに十分な期間、肥立ちが悪いケース、良くするための方法をご紹介していきます。

産後の基本的な事項ですが、とても重要な内容となります。

そこで、はじめてのママが読んでもしっかり理解できるように分かりやすく解説しています。

 

 
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目次:

  1. 産後の肥立ちとは?
  2. 産後の肥立ちの期間は?
  3. 肥立ちが悪いと引き起こされる主な症状
  4. 肥立ちを良くする3つの方法

「肥立ち」とは、日を追って病気や体の調子がよくなること。

つまり、産後の肥立ちとは出産後のママの体が妊娠前の状態に回復することを指します。

回復時に見られる主なポイントは、赤ちゃんを宿して大きくふくらんだ子宮が元の大きさに戻ること、。

この子宮が元の大きさに戻ろうと収縮する時に痛みが発生したり、子宮から出血や産道を含む分泌物が生理のように排出されたり、などが挙げられます。

また、よく言われる「産後の肥立ちが良い」「産後の肥立ちが悪い」とは、それぞれ次の意味があります。

  • 産後の肥立ちが良い
    産後、ママの母体が順調に回復した状態
  • 産後の肥立ちが悪い
    母体がなかなか元に戻らず、体調不良が続く状態

あまり深く考えずに昔の人たちが母体回復につかった表現で「産後の肥立ちが良い」ことが当然ベストな訳ですね。

今では消毒が行き届いた病院で出産するのが当たり前となっていますが、一昔前までは自宅でのお産は珍しいことではなかったようです。

そして出産場所が不衛生な環境であった場合、子宮や産道から何らかの細菌が入り込んだ感染により、命を落としたお母さんは少なくありませんでした。

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画像引用元:年次統計「妊産婦死亡率

でも安心してください。

今は化学療法の進歩、消毒法の発達によって病気による死亡はほとんどなくなっています。

産後の肥立ちの期間のことを医学的には「産褥(さんじょく)期」と呼びます。

「産褥」とは、産後の肥立ちとほぼ同じ意味で、出産したママの体が妊娠前の状態に戻るまでの期間を言います。

東京都の足立区にある矢追(やおい)医院の院長、矢追 正幸先生が監修する記事に産褥期について次のように述べています。

個人差はありますが、無事に出産を終えた母体は 約6〜8週間 をかけて徐々に妊娠前の身体に戻っていきます。

ヘルスケア大学「産褥(さんじょく)期の正しい過ごし方

つまり産後、ママの体は 6週間〜8週間 かけて、やっと妊娠前の状態にまで回復するのですね。

特に注意したいのが、産後1ヶ月間(産後4週間)は安静にしなくてはいけません。

その一番の理由について助産師であり、2児の母でもある柴田 星子さんが次のように解説しています。

赤ちゃんを産むために、骨盤は日常ではありえないくらいに大きく広がり、グラグラの状態になっています。腰を捻挫したような状態ですね。

この骨盤が、日常生活を送れるくらいに締まり、安定するのに約1か月かかるのです。

Conobie(コノビー)「産褥期の過ごし方~産後1か月安静にしなくてはいけない理由とは?~

つまり妊娠前のように、普段通りの生活を送るには、骨盤が安定した状態になるまで回復を待たなければなりません。

さらに詳しく知りたい方は「出産後1ヶ月はゆっくり休むべき本当の理由」をご覧ください。

ここからは、産後の回復が悪いと見られる主な症状を6つご紹介していきます。

3−1.産褥(さんじょく)熱

産褥熱とは出産後、24時間以降〜10日間のうち、38℃以上の発熱を2日以上起こすこと、と定義されています。

産褥熱の原因は、細菌の感染です。病院側の環境やママ自身の体のケア等、あらゆる感染経路が想定されるため、感染源を特定するの難しいのも特徴です。

一昔前まではこの産褥熱が原因で命を落とす方がいました。

しかし、今では化学療法の進歩、消毒法の発達によってほとんどなくなりました。

詳しくは「産後、熱を感じたらすぐに医者へ!産褥熱の疑い?」をご覧ください。

3−2.子宮復古不全(ふっこふぜん)

子宮復古不全とは産後、大きくふくらんだ子宮が元に戻ろうと収縮するのですが、それがうまくいかずに子宮の回復がうまくいかない状態のことです。

子宮回復の様子をうかがえるのが「悪露(おろ)」の状況の観察です。

悪露とは、出産後、生理のように子宮から排出される、妊娠中に赤ちゃんを守ってくれた様々なものの分泌物です。

悪露は約1ヶ月でなくなっていくものですが、子宮復古不全の場合、1ヶ月過ぎても続いたりします。

3−3.乳腺(にゅうせん)炎

乳腺とは、母乳を作って分泌する働きをする臓器の名称です。この臓器が炎症を起こし、痛みや発熱することを「乳腺炎」と言います。

症状としては、乳房が赤くなってチクチクと刺すような感覚があり、触ると痛みがあります。

また、38℃以上の発熱を伴い寒気を感じるケースもあります。

原因としては、育児疲労、授乳間隔のリズムが安定しない、授乳の姿勢が悪い、カロリーの高い食事など様々なことが考えられます。

3−4.腰痛

妊娠前や妊娠中は腰痛などなかったのに赤ちゃんを産んでから腰痛になった、というママは珍しくありません。

産後の腰痛の主な原因は、妊娠中から腰に寄りかかった姿勢にあるようです。

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産後、腰痛の本当の原因。知っておくべき5つの予防策」では、原因と予防策について分かりやすく解説しています。

3−5.尿漏れ

産後にくしゃみなどのちょっとした衝撃で尿が漏れてしまうことがあります。

これは出産時に骨盤底(こつばんてい)に負担がかかることが大きな要因と言われています。

骨盤底とは、腰から下の骨盤の底にあり、子宮や膀胱、直腸・肛門などの臓器を支えている所です(下図参照)。

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画像引用元:センター南ファミリア鍼灸整骨院さん「体幹トレーニング詳細 骨盤底筋!?

もっと知りたい方は「出産後、尿漏れしやすい原因と2つの対処法」を一読ください。

3−6.マタニティブルーや産後うつ病

マタニティブルーにかかると、理由もなくなぜか泣きたくなったり、気持ちが沈んだり、不眠気味になるなどの症状が現れます

。一般的には、産後1ヶ月程で自然となくなります。

一方、産後うつ病になると、今まで普段の生活で出来ていたことが、なぜか出来なくなってしまう程のうつ症状のことです。食欲がわかないことなどもその症状の1つです。

産後うつ病は、一過性(一時的)なマタニティブルーとは異なり、最低でも1ヶ月程、長い場合は1~2年と年間単位で起こるのが特徴です。

それでは産後の肥立ちを良くするためにどうすることがベストなのでしょうか。

産後の肥立ち=母体の回復を良好にするために次の3つのポイントを解説します。

  • ゆっくり休むようにする
  • バランスの良い食事を心がける
  • 無理をしないで甘える

日常に取り入れるのに簡単な内容ばかりです。やってみたい内容から導入するのも良いでしょう。

4−1.ゆっくり休むようにする

「2.産後の肥立ち の期間は?」で紹介した助産師の柴田 星子さんは、産後1ヶ月の間、起きて立ち上がっているより、なるべく横になる時間を確保するようにアドバイスしています。

赤ちゃんが寝たら一緒に横になる、などこまめに休みましょう。

産後の安静は出産後の疲労回復・睡眠不足の解消のためだけではないのです。

母体を元の状態に戻すため、心に安らぎを与えるために必要な時間なのです。

ゆっくり休むようにする

4−2.バランスの良い食事を心がける

ある生活情報サイトで記事を執筆するママライターの みぽりん さんは、産後の食事メニューを意図的に変えてみたら、6ケ月頃には10キロの減量に成功しました。

その時に大事にしたポイントが次の3つです。

  • 汁物を最低でも1日1回食べる
  • 水分をしっかりと摂取する
  • 玄米を食べる

詳細については下記の参考記事をお読みください。

母乳の質が良くなる食事や産後にNGな食べ物についても解説しています。

4−3.無理をしないで甘える

とにかく開き直って「育児に専念して、家事はしない!」と決めてしまっても良いでしょう。

もちろんご家族の理解を求める必要はありますが、その場合も相談というより「私の心と体のためにも育児を最優先する」という決定事項について“納得”してもらうのです。

もし近くに頼れるご家族がいない場合、地域のヘルパーさんや少し高いですが産後ケアセンターを活用するのも手段の1つです。

また、無理をしないで甘える方法をまとめると主に次の3つが挙げられます。

  • 生協の宅配サービスを利用する
  • 飲食店のテイクアウトを活用する
  • ロボット掃除機、または家事代行サービスを活用する

詳しくは下記の参考記事を一読してください。

あとがき

いかがでしたか?結論としては、産後1ヶ月間(産後4週間)は安静にすることがベストです。

これらと同じ理由で、産後の外出はいつ頃が望ましいか?2ヶ月目のことについてはこちらを参考にしてください。

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